【注意事項】
丸大扇屋は山形県指定有形文化財となっております。ご見学の際はご配慮・ご協力の程お願いいたします。
・施設内は禁煙になります。
・建物を壊したり傷つけたり汚したりしないで下さい。
・飲食は原則として禁止させていただきます。
・ゴミはお持ち帰り下さい。
丸大扇屋(まるだいおうぎや)は、1640年頃に初代長沼忠兵衛が椿(現飯豊町)より長井の宮・十日町へ移住し店を構えたことに始まる商家です。最上川舟運とともに呉服商として隆盛し、1970年頃までおよそ330年に渡り営業を続けました。最終的に財産を引き継いだ十代目の三男・長沼孝三(彫刻家・長井市名誉市民)が、1988年にその一切を長井市に寄贈し、改修工事を経た1995年に一般公開、2003年には県指定文化財となりました。天保3年の年号が書かれた祈祷札が残る味噌蔵をはじめ、全棟の建築物が保管されており、当時の食器や道具、水路を利用した設備などを見学することができます。
山形県長井市は、江戸時代から上杉家米沢藩の玄関口となっていました。最上川舟運と西回り航路(山形県酒田市から日本海~瀬戸内海を経て関西に向かう航路)をつかい、京都・大阪と盛んに交易を行い富を築き、多くの商人が集まり繁栄しました。