明治時代の旧西置賜郡役所と約300年前から、丸大扇屋呉服店と呼ばれていた商家のある区域8700㎡を利用し、歴史的な風景を活かしながら、資料館、美術館として活用してゆこうとするもので、総称「文教の杜ながい」と呼んでいます。
江戸から昭和にかけ、およそ300年続いた商家。最上川舟運による京・大坂との交流により、荒物屋から始まった商いは呉服商として隆盛しました。敷地内には、江戸時代の蔵や明治時代の母家、囲炉裏や大正ガラスなど、当時の様子を思わせる佇まいが残り、その中には、長井の暮らし振りがわかる民具工芸品や、水路を利用した設備などがあり、建物に入り、実際に見学することができます。
彫刻家長沼孝三の作品を集めた美術館。長沼孝三氏は、近代西洋彫刻とは一線を画する、日本独自の彫刻表現を追求し、独特な柔らかいフォルムの作品を完成させます。母性や愛、痛烈な社会批判、故郷への思いなど、題材は様々であるが、その根底には、「長井の心」があります。
明治11年に建造された旧西置賜郡役所を改装した建物。
現在は、当時の姿を再現し、芸術と文化活動の場として、多くの市民の方に活用されています。山形県で、一番初めて建てられた郡役所で、西洋建築洋式を日本の大工が建てた「擬洋風建築」としては、全国的に貴重な建造物になっています。
2022年4月1日より通常開館します。皆様のご来館をお待ちしています。(2023.4.1)