展覧会
長沼孝三と日本文化
10/3[土] → 11/3[火]
長沼孝三は西洋彫刻と一線を画する日本独自の造形を追求し、郷土玩具や路端の地蔵、また伝統芸能などの日本文化を参考に作品を制作しました。本展では、丸大扇屋店内ガラスケースにて展示されている明治31年刊行の着物カタログ「はなかさね」から、普段は見ることのできないその内容をご紹介しています。木版画の技法がふんだんに盛り込まれ、繊細な作業と大胆なデザインに彩られたその図案は、単なるカタログの域を超えた芸術品として、当時の文化や価値観を現代に伝えています。丸大扇屋で生まれ育った長沼孝三もまた、それらの美しいデザインに囲まれ、その芸術観や造形感覚を養っていたのだと考えられます。
会場となる新座敷のこだわりぬいた和室のたたずまいとともにご鑑賞いただけましたら幸いです。
日時|10月3日(土)-11月3日(火)
会場|丸大扇屋 新座敷
入場料|無料
長沼孝三
ながぬまこうぞう/彫刻家・長井市名誉市民
1908 - 1993
独自のデザイン的感性に基づいた大胆な単純化や、郷里の自然風土に育まれた慈愛の精神に根ざした造形で知られる彫刻家。