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日本の歴史と文化に触れるワークショップ2days

2021年9月25日(土)と26日(日)の二日間に渡り、日本の歴史と文化に触れる3つのワークショップを開催いたしました。


『文化財の世界に触れる・丸大扇屋を描いてみよう』

日差しの中、集中して制作しました。
日差しの中、集中して制作しました。

25日の午前中は写生会『文化財の世界に触れる・丸大扇屋を描いてみよう』を開催しました。講師を務めていただいたのは、画家の松崎綾子さんです。東北芸術工科大学で日本画を学び、現在は山形県長井市を拠点に制作活動をしています。同市で活動するアートコレクティブ『アメフラシ』のメンバーとしても多様な活動を展開しています。東北芸術工科大学非常勤講師としてデッサンの指導を行なっています。

講師の画家・松崎綾子さん。
講師の画家・松崎綾子さん。
松崎先生による参考作品。
松崎先生による参考作品。

短い時間でしたが、松崎さんのご指導の下、皆様それぞれに密度ある作品を完成させることができました。日本家屋はパーツが多いことや、様々な素材で構成されていることなど、描画しながら改めて気づくことが様々ありました。また定期的に開催したい企画となりました。

良い構図を探して、思い思いの場所で制作しました。
良い構図を探して、思い思いの場所で制作しました。
丸大扇屋・新座敷での講評会の様子。
丸大扇屋・新座敷での講評会の様子。

『古文書の世界に触れる・昔の字を読んでみよう』

丸大扇屋・新座敷でのワークショップ風景
丸大扇屋・新座敷でのワークショップ風景

26日の午前中は、体験会『古文書の世界に触れる・昔の字を読んでみよう』と題し、古文書を読むワークショップを開催しました。講師を務めていただいたのは、文教の杜職員の鈴木祥子さんです。東北芸術工科大学の歴史遺産学科を卒業し、卒業研究では文教の杜に収蔵された古文書を研究しました。学芸員資格を持ち、現在は文教の杜ながいで職員として勤務。日常的に古文書や美術品の調査や整理を行なっています。

 

 今回は超入門ということで、興味はあるけどまったくわからないという方が対象でした。古文書の取り扱い、読解のための撮影方法から、実際の読解まで一連の作業を体験していただきました。講師である文教の杜職員の鈴木祥子さんによる丁寧な説明で、外国の字のようだと困惑していた皆様も、内容がなんとなくわかるようになる快感を感じていただけたかと思います。

古文書はコピー機を使うと劣化の原因となるため、写真を撮影してプリントします。
古文書はコピー機を使うと劣化の原因となるため、写真を撮影してプリントします。
崩し字の辞典を用いて読解に挑戦しました。
崩し字の辞典を用いて読解に挑戦しました。

『表装の世界に触れる・裏打ちに挑戦しよう』

参加者の方の完成品
参加者の方の完成品

26日午後は、裏打ち体験ワークショップを開催しました。表装は額、屏風、掛け軸と、どのように仕立てるにしろ『裏打ち』という技術を基本とします。その部分を体験して真髄に触れるという目標で、参加者の皆様は繊細な作業の連続に戸惑いながらも、講師である表具師・四釜武さんの丁寧な手ほどきを受け、美しい簡易軸装を仕立て上げることができました。

講師の四釜武さんによる丁寧な指導
講師の四釜武さんによる丁寧な指導

講師を務めていただいた表具師の四釜武さんは、山形県長井市にある四釜表具店の3代目。鎌倉で修行を積み、第25回技能グランプリ『表具』部門で第1位に輝きました。表装のみならずインテリアや内装も手掛け、常に技術を磨き続けています。

裏から軽く霧を吹いて、紙のしわを伸ばします。
裏から軽く霧を吹いて、紙のしわを伸ばします。
裏打ち用の紙にしっかりと糊を塗布します。
裏打ち用の紙にしっかりと糊を塗布します。
慎重に裏打ち紙をのせます。
慎重に裏打ち紙をのせます。

実際にやってみると工程が多く、その都度使用する道具も多岐にわたります。またそれぞれが繊細な作業で、実際に表具の仕事の場合はもっと薄い紙を使用するとか。改めて表具師の技術と伝統に敬服しました。

今回は体験ということで、簡易の軸装を実践しました。
今回は体験ということで、簡易の軸装を実践しました。
写真を紙に印刷し、表装することもできます。
写真を紙に印刷し、表装することもできます。

以上3つのワークショップ事業を実施しました。また次の機会も計画してまいりますので、ぜひお待ちください。

丸大扇屋・新座敷は、一般の方もご利用できます。ご希望の方はお電話やメールにてお問い合わせください。